日本東洋医学系物理療法学会会長挨拶

緒方昭広 筑波技術大学 保健科学部

平成21年11月の本学会評議員会で、前学会長白畠 庸先生の後を引き継ぐことになりました。若輩で微力ですが、新役員とともに学会発展と国民に信頼される学術団体として尽力したいと思います。どうぞよろしくお願いします。

本学会は、1974年に我が国唯一の鍼灸マッサージの総合学術団体として設立さました。現在新たな法人格取得に向けて準備を進めているところです。本学会は鍼灸、手技療法の発展と会員の資質向上を図り、引いては国民の健康、福祉の増進に貢献してきたものと考えております。よって本学会正会員は医師、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師の国家資格をもった会員(会則第5条)により組織されております。 

 本学会の運営理念は次の通りであります。

  • 現代医学、特に現代生理学の手法に基づいて、鍼灸マッサージの臨床医学的研究と実践を行う。
  • 統合医療の考え方に立って、予防医学を重点においた鍼灸マッサージ医療の真価を究明し、その効果を啓発する。
  • 年一回の学術大会を開催するほか、学会誌、学会誌CD版、学術大会予稿集点字、墨字版等の定期的刊行物を発行している。
  • 日常的な臨床知識の吸収と技術の習得を確実にするため、学術大会において、数十名単位の実技ワークショップを実施している。
  • 点字使用者が、学会員ならびに、学術大会の参加者の多くを占める現状をふまえて、学会誌、学術大会の予稿集、その他の各種資料を可能な限り、点字又はCD(デイジー版)により提供する。

日本唯一のあん摩マッサージ指圧を含む総合学術団体としてさらなる進化発展を果たすよう全力を尽くす所存です。しかしそのためには、会員の皆様方のご協力とご支援無くしてその目的は達成できません。なにとぞご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げる次第です。

 

 

 

 

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